塾長挨拶
個別指導塾METRO塾長
大西孝典
教育ってこんなで良いのか。
そんな思いから当塾はスタートしました。
私は大学入学後2年間、大手集団進学塾のアルバイト講師として働いていました。学生であったにも関わらずクラス責任者まで担当させていただき、そこでの経験はとても充実したものでありました。しかしそれ以上に、教育機関に対しておぼろげながら感じていた疑問や不信感を確信する結果となってしまいました。
それを象徴する出来事についてお話ししたいと思います。
ある生徒の親御さんとお電話していたときの話です。生徒が大手個別指導の別の塾に行きたがっているとのことでした。
「息子が別の塾に行きたがっているのでその塾にお話を伺ってきました。するとその塾はほとんどが学生講師だと説明をうけました。大事な子どもの将来がかかることだから、やっぱり引き続き大西先生たちのようなプロの先生にお願いしたい。・・・」
当時担当だった講師は、実は私を含め“全員学生講師”でした。もちろん全担当一生懸命に教えていましたから、我々をプロと勘違いして下さったこと自体は誇らしくあるかもしれません。
しかし、肝心な点は他にあります。会社全体が学生講師を前面に使っていることを隠していること。そして、それに騙されてしまっている親御さんがいるということ。自分の学生という身分を隠すことを会社から強要され、働きながらずっとそれに嫌気を感じていました。無論、このときはひと際強烈でした。
また他の大手塾・予備校の内情を調べ回った結果、多くが同じような状況であることを確認しました。唯一幸運だったのは、私の所属していた校舎は良心的な先生が比較的多かったことです。私が多くのことを学ぶことができたのは、そういった熱意を持った先生のお陰であり本当に感謝しています。しかし残念ながらそうではない講師も少なくないのが事実であり、そして会社の利益最優先の方針には逆らえません。
身分を隠すという例を取り上げましたが、本質的に問題なのはそういった“偽り”が教育産業に横行していることです。「生徒を入塾させるために平気で嘘をつく」「追加講座がある度に催促の電話を掛ける」など――背徳を感じながらも結果的にそれの一部に加担していたことを強く後悔し、反省しています。自らで塾を立ち上げるという行為をもっと早く行うべきでした。
学生講師が社会人講師に勝る指導力を持ち得ることは、皮肉にも大手進学塾が証明してくれています。あとは場を整え、多くの人に事実を知ってもらえれば良いだけです。
教育に関わる問題点は学習塾に限ったことではありません。子どもの夢を応援するはずの教育が、偽りだらけで良いはずがない!その歪んだ部分を正し、日本の教育を理想的なものにするのが私の夢でもあります。
学習指導を通じて子どもの「生きる力」を育み、私の夢も達成したい。そういった形で社会に貢献できれば、こんな幸せなことはありません。
学生講師のメリット
「大学生の先生で大丈夫ですか」という質問をよく頂きます。昨今学生アルバイト講師による残念な事件が起きている中で、不安なお気持ちがあるのはもっともだと思います。しかし、生徒の成績を伸ばす上で、「若さ」というのも重要なステータスになります。生徒がその先生を尊敬し、憧れている場合、成績も良いということは良くあると思います。そして生徒が憧れる先生というのは大抵「若さ」とか「情熱」を持っていて人間性が高いことが多いですよね。もちろんここで言う「若さ」とは気持ちの問題であって、なにも実年齢のことを言っているわけではありません。しかし、実年齢と相関関係があるのも事実です。
生徒の悩みを聞き、「本当に」共感し、解決できるのはやはり若いからなのです。「学校の先生の言うことはきけないけど、部活の先輩の言うことならきく」というケースが多く存在することからもご理解頂けると思います。
また、教科の知識についてもつい最近まで現役だった学生のほうが、実は社会人講師より優れているということもよく起こります。少なくとも、「その大学に受かる以上の学力」は持っているわけで、しかも「最新の実用的な」情報を持っていますから、その点も学生講師の利点といえます。「昔はこうだった」と言われた所で、肝心の生徒にとって興味はないわけです。
唯一ともいえる欠点である「指導経験」については劣っているかもしれません。しかし、充実した研修制度によりその不安も取り除かれます。当塾での研修は一定レベルの指導力をつけるまで修了できないシステムをとっています。よって見せ掛けだけの研修ではなく、本当の指導力が身につきます。また、ほとんどの講師が教育機関(主に大手塾アルバイト)での経験を積んでいます。
また確かにいくら研修を積んだところで「指導経験」がベテランの講師に追いつくことはありません。それでも「若さ」や「情熱」で補って余りあるのです。
もう一つ事実として、大手予備校・塾を支えている講師の多くが大学・大学院生のアルバイトです。学生であることを隠すところも多くあるので意外に思われるかもしれませんが、塾講師求人サイトを見てみれば一目瞭然です。つまり大手企業も「学生の利点はよく分かっているが、保護者への印象が悪いので隠している」ところが多いわけです。
中には大手であることを隠れ蓑にして、本当に「お気軽アルバイト」感覚で勤めている講師も残念ながら存在します。そういった講師の中で特に悪質な者が、昨今の事件の原因なのでしょう。我々は良くも悪くもまだ小さな塾ですから、意識の低い講師が入り込む余地はありませんのでご安心下さい。
低価格で高品質の理由
我々の調査では、大学受験生をターゲットにした個人指導の受講料はおおむね7000円前後(1時間あたり)で設定されています。中には30,000円を超えるところもあるなかで、当塾の1時間あたりの授業料は2,625円です。教育関連企業に限らずですが、最も費用がかかるのが「宣伝費」です。テレビCMや、新聞・雑誌への掲載、電車・駅のポスターなどで宣伝する大手予備校は、億単位の費用をかけています。そんな中利益をだすためには、「授業料を高額にし」「講師の人件費を削る」しかありません。
①宣伝費(テレビCMなど)に多額の費用をかける→②高額の授業料の設定・人件費の削減→③同じ料金で受けられるはずの教育のサービスの低下
この流れが間違いなく存在することを強く意識するべきです。
それに対して我々は、口コミとWEBによる宣伝という地味な方法のみです。
さらに、もう1つ我々ならではのメリットがあります。それは、大学ネットワークを使うことで講師募集にかける費用も格段に抑えることができることです。そして、サービスの向上に心血を注ぐことができるのです。
なぜ成績が伸びるのか
我々のそれぞれの科目の知識は、大手予備校の専門講師のそれに及ばないことは認めねばなりません。にも関わらず、大手予備校では成績が伸びない子が続出し、我々を信じてくれた生徒の成績が伸びるのか。それは「当たり前のことを当たり前にできるか」の違いです。大手予備校・塾では「分かりやすく教えてくれる」かもしれませんが、教えられた知識が「使えるようになる」ところまでは面倒をみてくれません。それでは多くの生徒の成績は伸びないんです。確かに大手予備校で成績が上がる生徒はいます。でもそれは意識の高い「伸びる要素を持った」生徒がたまたまその予備校に通っただけなのです。そういう生徒はどの予備校に行こうが成績は伸びます。
はっきり申し上げて、成績があがる魔法のような方法が我々にあるわけではありません。
①膨大な教材の中から、生徒の状況に最も適したものを選ぶ
②計画の立て方、家庭学習の方法からしっかりと説明する
③理解不十分な箇所は分かりやすく、分かるまで教える
④身についているかどうかチェックする
そんな「当たり前のこと」をやるだけです。
だったらMETROの意味はあるの?と思われたかもしれません。その通りです。なにも我々でないとできないことではありません。だから、今通っている学校や塾・予備校で、それができているならそのままで良いと思っています。ただし、残念ながら誰にでも実行できることではなく、それなりのノウハウが必要になってくるわけです。勉強ができないと悩むご家庭が多すぎることが、それを証明していると思います。そういう生徒を助けたい。それが我々の思いです。